【告知】♪万葉集より「梅花の宴・序及び和歌」・日本書紀歌謡レクチャーコンサート♪

令和の新時代を寿ぎ祝う歌謡

 ♪万葉集より「梅花の宴・序及び和歌」・日本書紀歌謡レクチャーコンサート♪

日時:令和元年1月4日(土)14:00〜16:00

場所:東京国際フォーラムガラス棟5階 会議室G510

当日券:1,500円(中学生まで無料)

12/20までにご予約いただいた方は1,000円(事務局黒田machi-tanpopo@khaki.plala.or.jpまで)

「新春お城びより・特別講演会」を1月3日~5日、東京国際フォーラムにて開催 | NPO法人 江戸城天守を再建する会

・レクチャー:佐藤溯芳(和歌山大学国際観光学客員特別フェロー)

・龍笛奏者:久保順(世界的なフルート奏者、ジュリアード音楽院学士号、ニューヨーク大学音楽教育修士デュプロマ、世界的コンクール最高賞受賞多数)

・箏奏者:伊藤江里菜(東京藝大音楽学部邦楽科生田流箏曲専攻卒業。宮城会箏曲全国コンクール児童部第一位、宮城道雄記念コンクール一般部第二位受賞

〜プログラム〜

1、岩笛(いわぶえ)古代の神降ろしは岩笛の音色を依代(よりしろ)とした。

2、万葉集より「梅花の宴・序」

3、万葉集より「梅花の宴・和歌(818番歌)」

4、万葉集より「梅花の宴・和歌(845番歌)」

5、万葉集より「梅花の宴・和歌(822番歌)」

6、万葉集より「山上憶良・子を思う歌(803番歌)」

7、龍笛独奏 ♪春鶯囀(しゅんのうでん)の遊声(ゆうせい)♪

雅楽の名曲。春の野山にウグイスが囀(さえず)り遊ぶような音色。

8、箏独奏 ♪千鳥の曲(古典)♪

江戸末期に吉沢検校が作曲。千鳥に関する歌2首、前歌を古今和歌集の読み人知らずより、また後歌を金葉和歌集・源兼昌作より、その間に手事をはさむ。

休憩(15分)

9、日本書紀歌謡より ♪スサノオノミコト(素戔嗚尊)の歌♪

《八雲立つ 出雲八重垣 妻籠めに 八重垣作る その八重垣ゑ》

神代の英雄・素戔嗚尊(スサノヲノミコト)は出雲の地でヤマタノオロチを退治し、奇稲田姫(クシナダヒメ)を娶り、神殿を建てます。その時、天にオーロラが現れ素戔嗚尊と奇稲田姫を言祝(ことほ)ぎます。清清しい心の歓びを歌い挙げます。

10、日本書紀歌謡より ♪ヤマトタケル(日本武尊)の望郷の歌♪

《倭(やまと)は 国のまほろば たたなづく

青垣(あおがき) 山隠れる 倭し美(うるは)し》

ヤマトタケルは、美夜受比売(みやずひめ)の枕元に神器「草薙の剣」を置いたまま、伊吹山の神(大きな白い猪)を退治に行かれました。山の神はタケルに激しい氷雨を降らせて打ち惑わします。この不覚の戦いに敗れたヤマトタケルは《望郷の歌》=《思國歌(くにしのびうた)》を遺して亡くなられました。

11、日本書紀歌謡より ♪仁徳天皇が父から髪長媛を賜るときの宴によせて♪

《いざ吾君(あぎ) 野に蒜(ひる)摘みに 蒜(ひる)摘みに 我が行く道に 香ぐはし

花橘(はなたちばな) 上(ほ)つ枝には 鳥居(ゐ)枯らし 下枝(しづえ)には 人取り枯らし 三栗(みつぐり)の 中つ枝(え)の ふほごもり 明れる嬢子(をとめ) いざ栄(さか)映(ば)えな》

歌意「さあ、ミコトよ、麗しき髪長媛よ、春の野に薬草の『蒜(ひる)』を摘に、お出かけなさい。野山に花橘(はなたちばな)はかぐわしく香り、野の鳥たちも心ゆくまで囀っている。ミコトよ、この美しき媛(ひめ)を娶ったならば、この国はいつまでも豊かに栄えるだろう。」

12、日本書紀歌謡より ♪枯野(からの)の琴♪

《枯野(からの)を 塩(しお)に焼(や)き 其(し)が余(あま)り 琴(こと)に作(つく)り 掻(か)き弾(ひ)くや 由良(ゆら)の門(と)の 門中(となか)の 海(い)石(くり)に 振(ふ)れ立(た)つ なづの木(き)の さやさや》

淡路島に香木の巨樹が流れ着き、枯野(からの)という船を造った。長年、宮殿に清水を運ぶ役目も終わったので、それを燃やして塩を作らせた。それでもどうしても焼けない芯が余った。天皇が琴を作りなさいと命じた。その琴を弾くとあまりにも澄み切った音色であった。それはあたかも、由良の海峡の海深く、岩礁に生えている海藻が波に揺れるようである。琴の音は♪さやさや、さやさや、さやさや、さやさや♪、と爽やかにいつまでも鳴り響いています。

えも言われぬ琴の音色を、二重のオノマトペで表現した琴の歌物語です。

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